数日前、部屋でよろめいた拍子に扇風機に激突し、破壊するといういたましい事故が発生した。破壊などという物騒で攻撃的な言葉を使ったが、その実、大したことはなく、一般に普及しているタイプの扇風機に見られる放射状に張られたガード構造の前後を固定する留め具のかみ合わせが悪くなり、常時ファンがむき出しの状態になってしまっただけで使用は可能だ。最悪の事態は免れたわけだが、ここでひとつ、幼い頃に抱えていたしょうもない疑問が頭をよぎることになる。

「このガード構造がなければ、ファンが回転しながら正面方向に打ち出されて飛んでいくのでは?」(ベイブレード方式)

 実に稚拙な疑問かもしれないが、発射されないとも限らない(新しい、古いなどの条件次第では発射されかねない)という危うい難問である。そんな疑問から、ガード構造を失って数日の間、使用を自粛していたのだが、季節がらということもあり、ついに使用を決意。発射されたら面白いという淡い期待と恐怖の現れなのか、無意識に横から攻める自分がいた。ただ、スイッチをいれてみればあっけないもので、飛び出すなどという劇的な展開もなく(あくまでうちのタイプは)、こうしてブログにも書くことがなくなってしまった。むしろ、書くことがなくなってしまうことを気づけないオツムに重大な問題を抱えている。

  疑問は解消されたものの、むき出しになった巨大なファンが目と鼻の先で高速回転しているというのは中々スリリングなもので、横を通りかかる時などに油断して、ズボンのすそが巻き込まれかけたりすると「ブボボッ」などという不穏な音がして命の危険を感じる。あなたがもし、節度とお金のある人間ならば、扇風機のガード構造が破壊された場合は大人しくエアコンを使うなり、別の扇風機を買おう。

 

 あたりまえ体操~(あたりまえ体操をよく知らない。)